妊娠初期に男性が出来ること
残念ながら、パートナーが妊娠しても男性に出来ることはほとんどありません。
僕の場合も正直、妊娠したことを伝えられた時に思いついたのは以下のようなものくらいでした。
- 無事に妊娠が継続することを祈ること
- 少しでも安心で快適な妊娠環境を造る努力をすること
- パートナーに妊娠線が出来ないようにクリームを購入すること
職業柄、以前に勉強した妊娠高血圧症候群などの医学的なことについても勉強し直してはいますが、「男性が直接何が出来るのか?」と問われれば、「出来ることは少ない!」と、無駄に胸を張って答えるしかありません。
出来ることが少ないので、出来ることは何とか頑張ってみようとは思い、とりあえず頑張ったのは妊娠線予防のクリームを高級なモノにした事です。(なんか、すみません・・・)
「芸能人御用達!」、「コレを使用したおかげで私は妊娠線ができませんでした」
とのコメントがある商品を比較しては、どんな成分のものが良いのやら、どれが効果的なのやらと混乱していました。
最終的には、妻君の希望した『erbaviva』なるものをポチらせて頂いたのでした。
安心な妊娠環境って?
安心な妊娠環境とは、周産期におけるパートナーにとっての安定的でストレスフリーな生活環境の事ですので、我々は巣作り・環境作りが仕事になります。
しかし、”安定的な生活環境”というのは”生活費に窮しないような収入の確保”のことでしょうから、こちらをすぐに整えることは難しいと考えます。
時に、以下は妊娠初期についてのことではないのでちょっと脱線です。
「自分が大黒柱となって自分の収入だけで家庭を支えていこう」という考えで旦那ががむしゃらに働き、妻が専業主婦で家庭内のことを一手に引き受けるということは、もはや古き日本的な光景であり今後は通用しません。
橘玲著『2億円と専業主婦』によると、大卒女性の平均生涯賃金は約2億円で、専業主婦になった場合には、単純に考えてこの賃金が得られません。
二子を出産して、子育てが一段落した後に職場復帰した場合でも、得られる賃金の合計は約6000万円との試算です。
もちろん、これらの収入がないと家庭生活が出来ないという訳でもなく、”幸福”ではないという訳でもありません。
しかし、長生き可能なこの時代におけるリスクヘッジとしては”生涯共働きが最強の人生”なのですから、”安定的な生活環境”を作るためには、”二人で働いて金銭を稼ぐこと”が正解となります。
妻君よ、これからも二人で稼いでいきましょうね。
話は戻ります。
”ストレスフリーの生活環境”に関しても、生活のストレスだけではなく職場のストレスもあります。
パートナーの職場ストレスは職場環境によっても違うのでしょうから、一概にこうした方が良いとは言えません。
「配置転換を申し出よう」「今すぐにでも、辞めよう」と言っても、同僚の仕事量が増加したりすれば申し訳なく思い、居心地が悪くなってしまうかとも思います。
職場ストレスを職場環境によってすぐに軽減するのは困難なので、帰宅したパートナーのストレスを発散してもらう家庭環境の構築が我々男性の務めです(我々の生活ストレスが増加する可能性はあります・・・)。
こちらは心がけ次第ですぐに出来ますので頑張りどころです。
3K
傾聴
パートナーの話をじっくりと聴くことに務めましょう。自分の意見を言ってはいけません。
「どうしよう?」と聞かれても、パートナーの答えは大方すでに決まっているので、その答えをすくい上げる技術が我々には求められます。
共感
パートナーは妊娠が順調に継続するのか非常に不安に思っています。
自分の体の中に、もう一つ(時には複数)の生命が育っていくのですから、初産であれば尚のこと不安が大きいかと思います。
男性陣は自分の体には何の変化もないので、この不安を共感する事は難しいのですが、精一杯の想像力でパートナーの気持ちをくみ取ってください。
協同
家庭内の細々とした雑事は一緒にやるのが良いかと思います。
または、洗濯や掃除などは役割分担してしまうのが良さそうです。
もちろんパートナーが、「これらの家事は気分転換になるからやらせてほしい」と言っていただいた場合には、その意見を尊重して我々男性陣は静かに手を引きましょう。
とりあえず、上記の3Kを心がけることで、妊娠初期だけではなく、今後もパートナーのストレスが軽減されることが期待出来ます。
まとめ
パートナーの妊娠初期に男性が出来ることはほとんどありません。
男性には体の変化がないのですから、直接出来ることがないのです。
そのことでパートナーの信頼を失ったりしては、今後の家庭生活も不安なものになってしまいます。
ここは何とかして”パートナーの妊娠初期における我々の存在意義”を示したいと思う今日この頃です。
とりあえず、傾聴してきます!
でわ、また。
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