【電柱を考える】

Thought

日本には電柱が多すぎる

僕は、日々の通勤途中で思うことがあります。

『この歩道にある電柱はどうにかならんのだろうか?』

通勤通学で多くの人が歩道を利用しているだけではなく、すぐ隣の車道には先を急ぐ通勤車もいます。歩道も車道もごった返しているのに、そのコンクリート塊はニョッキリと歩道に屹立しております。

今回は、日本の電柱についてのお話です。

電柱の地下化(無電柱化)

以前から、日本の電柱問題は指摘されており、ニョキニョキと立っている電柱を減らそうとする動きはあるものの、遅々として改善が認められていない現状であります。

2019年現在の東京都都知事もその著書『無電柱革命』でこの問題を取りあげ、改善を試みている(試みた?)ようでありますが、その東京都(23区)ですら電柱の地下化(無電柱化)は8%です。一方で、ロンドンやパリ、香港やシンガポールでは100%です。

(参考Web 国土交通省HP https://www.mlit.go.jp/road/index.htl

ましてや、僕の生活している地方に関しては無電柱化率は不明であります。僕の生活している市のHPを覗いてみますと、2015年の『市民からのご要望ご意見欄』に無電柱化に関する意見がありました。

内容としては、「歩道にある電柱を地下化出来ないかどうか」との意見であり、担当課からのコメントの要約は「国の無電柱化ガイドラインに基づき実施しているが電力やNTTなどの協力も必要であり、費用も大変」とのことでした。

問題点は山積、改善は関の山

無電柱化を目指すにあたって、「費用が高いから実現が難しい」ってことは理解できます。

地下には上下水道管もあればガス管もあります。既存の通信や電力の配管もあることから、各管轄部署(地下住人)ですでに地下は混み合っているようです。そこに殿上人であらせられる電線がやってくるとなると、地下は混乱し住み分けの調整は大変そうです。

それでも、無電柱化はそのメリットが大きいと僕は考えます。

阪神・淡路大震災や東日本大震災において、倒れた電柱が救護救済の妨げになったことは報道され、電線は地中線のほうが被害が少なかったことも報告されています。

(参考Web 国土交通省HP https://www.mlit.go.jp/road/index.htl

それでも無電柱化が進んでいない原因には、生活している人がそこまで無電柱化の必要性を感じていないことも問題のようです。

美しい景観は好きですか?見上げた空に横線は必要ですか?

電柱がある風景は僕の育った田舎では当たり前に存在するもので”郷愁”を感じる風景ではありますが、守るべきものではないと思っています。

なければそれでも郷愁を感じる人もいるでしょうし、何よりも、電柱がない方が美しい景観を保っていると思います。

電柱は歩行者を日常的に危険にさらしています。通学する生徒児童は、毎日車道にはみ出さしており、災害時には倒壊して凶器にもなり得ます。

無電柱化に関する詳細な検証は各資料に譲るとしまして、僕は歩道を安全に利用したいのであり、見上げた空に電線が横切っていてもらいたくはないのです。

まとめ

電柱の地下化には費用というハードルがあると同時に、僕たちの意識の問題もあります。

『歩行者の安全性確保』や『災害時の被害の拡大予防の為』であるのはもちろんの事、何よりも、『毎日を過ごす景観の為』にも無電柱化は必要かと思っています。

今回は、いささか感情的なお話となってしまいまして恐縮です。

でわ、また。

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